平素は格別の引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
皆様こんにちは、ニホンギです。
もう10年近く人気のベスト、本日はベストに纏わる秘話を含め、解説させていただきます。
はじめに
ベスト(中衣)5か国の呼び方の違いについてです。
では早速
ベスト
・ベストは、アメリカのvestベスト、袖のない中衣アウターも含みます。
============
ウエストコート
・イギリスでは、waistcoatウエストコートといいます。
・イギリスでvestと言うと、袖なしの下着を指します。
============
パンチオット
・イタリアでは、 panciottoパンチオット
============
ジレ
・ジレは、フランス語のgiletで、アメリカのvestと同じく、袖のない中衣のことです。
・フランスでいうvestとは、袖なしのアウターを指すようです。
============
チョッキ
・日本では明治時代チョッキ(直着)ちょくぎの訛り説。
============
オッドベスト
・単品ベストをオッドベストと呼びます。
============
◆本来ベストはフォーマルに必須、上着、ベスト、トラウザースの生地は全て色柄を含め別素材で仕立て、サスペンダーをつかい、ベストの衿はノッチドラペルが基本です。
当時はドレスシャツは下着、女性や社交の場で下着であるシャツ特に美しく見えないお腹を見せないようにベストを着用したようです。
◆注意点としてダブルブレストの上衣にはベストを着用しないのが定説です。
◆現在ではベスト1番下のボタンをはずすのがボタンマナーです。しかし当初はきちんとボタンをとめていたそうです。事実として現在でも夜の正礼装燕尾服のベストはすべてボタンをとめます。
なぜボタンマナーが変わったのでしょうか?
それは?
◆19世紀初頭英国のジョージ・オーガスタス・フレデリックがパーティーの際、ボタンをうっかりはずして出席、それを見たジョージ・ブライアン・ブランメル(摂政時代のファッションにおける権威)が気遣いで王と同じくボタンをはずしました。それを見たパーティーの出席者が今後のトレンドと誤解の解釈をし現在に至ります。
◆ベストの裾は剣ナシのスクエアでしたが、ボタンを外した状態が剣ありに見え剣ありのベストが後に誕生した説など。
============