この20年主流の段返りスーツとジャケットのヒストリーとは?なぜ段返りが今良いのか?徹底解説 これを読めば解決!2024《arc松戸店》

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平素は格別の引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

皆様こんにちは、松戸店のニホンギです。

 

本日は、 この20年主流の段返りスーツとジャケットのヒストリーとは?

なぜ段帰りが今良いのか?

段返りスーツとジャケットについてです。

ビジネススーツやジャケットのディテールはもう20年、段返りスーツとジャケットが主流です

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なぜでしょ?

2000年代初期のトム・ブラウンの影響も大きく、それとは別に日本のファッションビジネスはイタリア・ファッションがメインでした。

ブリオーニ、キートン、ブルネロ・クチネリ、チェザレ・アットリーニなどそうそうたるイタリア有名ラグジュアリーブランドでは段返りが見られます。

その影響もあり、この20年はナポリほかイタリアブランドのジャケットが主流でした。

都内新宿や銀座の某有名専門店のスタッフさんが着用するスーツでご確認もいただけます。

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段帰りのヒストリーとは?

1910年代アメリカのブルックス・ブラザースナデュラルショルダーソフトフロント構造ストレートレッグパンツを特徴としたNo.1 Sack Suitからはじまり

1940年代アメリカのブルックス・ブラザースが段返りの既製服を発表したのが起源

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イタリアは3つの仕立てがあります

段返りはアメリカのブルックス・ブラザースが起源ですが、イタリアの方がALDENが好きな方がいるように段返りもクラシックスタイルとして親しまれています。

次に

代表的なイタリア3大スタイルについて解説させていただきます。

ミネラーゼスタイル(イタリア北部ミラノ)

コンケープショルダー、構築的な英国風、ミラノは銀行が多く堅く堅実な身なりが重要、英国のスーツとの違いは柔らかい着心地。

フロレンティーンスタイル(イタリア中部花の都フィレンツェ発祥)

アメリカンタイプ、フロントダーツナシ、Liverano&Liveranoは有名です。

ナポリ仕立て(イタリア南部温暖なナポリ)

平成の主流ナポリ仕立て

アンコン、マニカカミーチャ、バルカポケット

があります。

スーツはイギリス発祥ビスポーク、既製服はアメリカというように少なからずイタリアも英国やアメリカら影響を受けているようです。

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英国サヴィル・ローのハウススタイにはアメリカン・スタイルの段返りはなく、3つボタンハーフは存在します。

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アンコン

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アンコンは90年代からプレタポルテ人気有名ブランドから出ていましたが、ナポリ仕立ての仕事用としてのアンコンストラクテッド、(芯もパットナシ、非構築なという意味)そしてマニカカミーチャ(イタリア語でマニカは袖、カミ―チャはシャツ、袖付けがギャザーのようにイセ込むことでシャツを着たような感じの着心地)は、1990年頃から注目されました。

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これからのジャケットのサイズ感とは?

1)ややローゴージ衿巾は広め

2)肩はジャストサイズでパット入り

3)前ボタンをとめた際に引きシワが出ない程度のシェイプ

4)着丈はお尻ギリギリ、または隠れる長さ

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2024年現在一部で注目の仕立て、それは

フィレンツェスタイル(イタリア中部)

フィレンツェスタイルとは?

特徴は?

前ダーツナシ、細腹からフロントへ絞り込んだ2面体構造により立体的に仕上がります。

サイドベンツ

ゴージライン低めがこれからの傾向、薄いパット入り、ナシ。ワイドラペルが特徴です。

大御所パリ・ミラノのラグジュアリーがここ約10年にわたり、メンズ・ウィメンズ共にビッグシルエットやオーバーサイズのスーツ・ジャケットの提案が続き、定着しつつあります。

フィレンツェスタイルはジャケットの前ダーツナシにすることにより、シルエットが寸胴になります。フィレンツェスタイルはアメトラ好きの方に受け入れられ、ヨーロッパ好きの方にはイマイチかも知れません。

ただトレンドとして共通していることは

ローゴージ

ワイドラペル

ゆるいシルエットです。

令和のオーバーサイズとは?

どの時代もビジネススーツの着こなしには原理原則があります。ルール基本を踏まえた上で解説させていただきます。

2010年代から世界の流れはウィメンズ共にオーバーサイズのスーツやジャケットがトレンドです。

オーバーサイズというと体の上で泳ぐような体に合っていない80年代のソフトスーツのイメージを連想し思い浮かべます。しかしディオール、ゼニア、ロロ・ピアーナ、ステラ・マッカートニー、ルイ・ヴィトン、エルメス、マルニ、プラダ、グッチ、アレックス・マリンズ、フェンディ、ロエベ、ヴェトモンなどのスーツを見ると、以前はぱっとしない80年代の映画やドラマに登場するお父さんのスーツ姿を思い浮かべますが、その時代を知らない若者は勿論のこと知っている当方世代も今のオーバーサイズスーツが魅力的に見えてきます。

よく誤解があるのですが、オーバーサイズとは、過去80年代の長く大きすぎるスーツを指すのではなく、肩巾や袖丈、ウェストは適切なサイズに、パンツは1~2プリーツ、股上は深く、股下レングスもハーフクッションといったニュアンスです。

かつての体に張り付くようなピタピタパツパツなボディコンシャスなスーツと比較してゆったりしたサイズ感、機能的で快適で上品へと世界のトレンドが変化しました

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よく、オーダーに流行なんてないよと言いますが!

実際どうでしょう?

1990年代から続きましたスリムフィットの時代は、店員さんがスリムフィットのスーツを自ら着て、お客様へご提案、結果老若男女がビジネスに着用しました。流石にある程度体にフィットしたご提案はあっても過去の〇〇年代風ファッション例えばベルボトムや80年代の長く大きすぎるソフトスーツ(時代のトレンド傾向と大きくかけ離れた)をご提案している会社様は見なかったですよね。

ビジネススーツの大きな流れはラグジュアリーのデザイナーが世界へ発信したメッセージによりスーツ・ジャケット・バッグ・シューズは、やがてシャワー効果としてオーダースーツや既製服量販店までモドキの商品でいっぱいになります。

ファションもある意味フルーツと同じで鮮度がすべて。色・ディテール・素材が新しいか?古いかです。

昨今のビジネススーツも21世紀のフィルターを通したファッションのご提案ではないでしょうか。

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流行色トレンドがどこでどのように決まるのか?

詳しくお知りになりたい方は過去のブログ

2024年流行色パントーン&JAFCAとは?ファッションは色からトレンドが決まる! 徹底解説

をご覧ください。

「スーツ40年史 トレンドの仕掛け人は〇〇だった!スーツの流行は真逆へと変化した!スーツコーデの過去現在 オーダースーツとトレンドがどう結びついたのか?これを読めば解決!』

をご覧ください。

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スーツの歴史について、勉強されたい方は

次の2冊がお勧めです。

(キャリー・ブラックマン(メンズウェア100年史

(ハーディー・エイミス(イギリスの紳士服

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今後もお役立ち情報、お客様の知りたい情報を中心に簡潔にわかりやすく所見ではなく事実を発信していきます。

松戸店のインスタもお時間ございましたら是非、ご覧いただけますと幸いでございます。

クラシックとトレンドの両輪、どちらもお気軽に松戸店へお待ちしています。

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