こんにちは。高崎店平澤です。
徐々に肌寒くなり衣替えを始めた平澤ですが、とある生地に一目惚れしてしまい、気付いたら購入していました。
その生地がこちら。
独創的且つハイクオリティな生地を出し続ける、TG di Fabio (伊) のブロックチェックのジャケット生地になります。
上品なグリーンにイタリア生地ならではの柔らかな質感、華やかなデザインですが決して派手過ぎることはなく、とても気に入ってます。
が、しかし、、、、
ある日の事。
ご家族でご来店いただいたお客様のお子様が元気よく、「炭治郎だ~~!!!」と一言。
瞬間、時が止まり、僕の頭の中は『水の呼吸・11の型・凪』の状態に。
言われてみれば大ヒット作品『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎が羽織っている服の色柄とそっくりなのです。
プライベートでも着ていたので、すれ違う多くの人にそう見えていたのかと思うと、少々恥ずかしくもなりましたが、元来目立ちたがり屋の僕は、なんだかんだで喜んでいます(笑)。
以降、このジャケットは『炭◯郎ジャケット』と名付けられ、接客の際にはこのジャケットがきっかけで話が広がることも多々あり、あの時の少年にはとても感謝しています。
(余談ですが、群馬県には鬼滅の刃の聖地でもある『雷電神社』があり、昨年末までは劇場版とコラボした『無限列車SL』が県内を走っていました。何かと縁があるのかも、、、!?)
さて、話を広げます。
スーツというものは明治・大正時代に日本に伝来したそうです。
大正時代が舞台の『鬼滅の刃』の中でも、スーツを着た紳士の姿がちらほらと見受けられます。
特に、ラスボスの鬼舞辻無惨が着ているスーツは華やかで印象的ですね。
イギリス人はイギリス生地やデザインに強い誇りを持ち、イタリア人もまた同様です。スーツに関しては他国の文化に排他的である、と書いてある書籍もありました。
対照的に、明治・大正時代から諸外国のスーツ文化を取り入れ、独自のスーツ文化を築き上げた日本には、様々な国の生地を様々な国のデザインで表現できるという特徴を持ちます。
イタリア生地をイギリス由来のデザインで、なんて贅沢も日本ではアリなんです。
しかしそんな文化の中でも、『国産の生地に袖を通す』ということに、なんとも言えない格好良さを感じてしまいます。
アークでは、今シーズンから『葛利毛織(くずりけおり)』という国産生地ブランドの取り扱いを始めました。(上の写真です。)
日本最大の毛織物産地『尾州』、豊かな水源と鬼滅の刃の大正時代から変わらず現役の『ションヘル』という織機で織りなす生地は、世界の名だたるファッションブランドから絶大な信頼を寄せられています。
ゆっくりゆっくり丁寧に織るため、打ち込みがしっかりとしており、イタリア生地のような艶とイギリス生地のようなハリを併せ持つ逸品です。
僕はまだどの生地で仕立てるか悩んでいるところですが、仕立てた際は改めて紹介したいと思います。
皆様も是非、この機会にご検討くださいませ。
良い服を、こだわり抜いた服を着ると気分が良くなり、自然とやる気が湧いてきます。
それが僕の『強くなれる理由』かも知れません。
葛利毛織スーツ 1着 ¥63,800(税込)
炭◯郎ジャケット 1着 ¥40,700(税込)