みなさん こんにちは!
鷹匠店 鈴木でございます^ ^
海外に行ってお腹を壊したことがある方は多いかと思いますが、
食あたり…というより水あたりが多いようですね。
日本は軟水、海外は硬水。
水が硬ければ硬いほどお腹にくる…とのこと。
そういえば20年以上前、
母が「コントレックス」という海外の水を取り寄せて
飲んでいたのを思い出します。
調べたところコントレックスは”超硬水”。
どおりで飲んだらトイレの住人になるわけですね…。
私も身を持って水の破壊力を知りました笑
実はスーツの生地を語る上で、水の話がよく出てきます。
羊の毛を刈るところから、
実際にスーツの生地に織り上げて店頭に並ぶまで、
膨大な量の水が必要になるからです。
毛を染める、毛を洗う。
特にこの2つの工程です。
生地にとって最良の水は「天然の超軟水」です。
不純物の少ない軟水は染料が沈殿しづらく、染めた色が落ちづらい。
石鹸の泡立ちもよいため仕上りが美しいのです。
日本の水は確かに良質な軟水ですが、
実はイタリアに日本の軟水を遥かにしのぐ”超軟水”が湧き出る地方があります。
それがイタリア北部”ビエラ”です。
山の麓は良質な軟水の出やすいところ。
このビエラもヨーロッパ最高峰”アルプス山脈”の麓に位置します。
ちなみに水の硬度を数字にするとこんな感じです↓
水1000L中に何mgのカルシウムとマグネシウムが含まれているか…で
軟水と硬水が分けられています。
硬度120から硬水とのこと。
ビエラ 5.5
東京 60
コントレックス 1450
ビエラの凄さを伝えたいのに
コントレックスの破壊力が際立ちますね笑
・ゼニア
・デルフィノ
・ロロピアーナ
イタリア3大生地メーカーは全て、わざわざビエラに自社工場を置き、糸を織り上げています。
他にもカノニコやレダ、ドラゴも同じくビエラに工場を持っています。
それだけの価値がこの水にあるのですね。
「イタリア生地は発色がいい・光沢がある」というのも出来上がった生地を見ると納得です。
アークでは
ゼニアの生地は1着78,000円から…。
デルフィノの生地は1着75,000円から…。
かなり豊富にありますので一見の価値ありかと思います。
そんなところで、また次回^ ^
《オーダースーツ アーク》
店休日:なし(年中無休)
営業時間:10~19時
予約:不要(ご来店順のご案内)