みなさん こんにちは!
草薙店 鈴木でございます^^
前回は「オーダースーツの価格を決める3つの原価」として
以下をご紹介しました
①生地代
②縫製代
③型紙代
今回はこの続きになりますので、ぜひ前回分も目を通してみてください^^
②縫製代
「縫製代」とは実際に工場で縫製する工程に発生した工賃のことです。
その工程数は一般的な工場で180工程と言われており、
国内有数の工場になると300工程を超えるところもあります。
縫製する国や工場のランクによっても縫製代は大きく変わりますが、
工程数が多くなると人間の体に沿うようにアイロンワークを駆使したクセ取りが行われたり、
各ディテールの細かな調整がされるため、着心地の良さや、見栄えに影響を与えます。
③型紙代
「型紙」の中には”サイズの型紙”と”デザインの型紙”があります。
例えば、
「この店のシャツはMサイズが良いけど、あっちの店のシャツはLサイズじゃないとキツいな…」
という場合、”サイズの型紙” つまり各サイズの定義が異なっていると言えます。
※オーダースーツ店で言えば、その店ごとにサイズの型紙が異なる為、
各寸法を同じ数字で指定して仕立てたとしても、
仕上がりの着用感は店ごとに変わってきます。
また、違うお店で同じデザインのスーツを作ろうとした場合、
一方の店ではできたデザインがもう一方の店ではできない…ということもあり得ます。
そのデザインの型紙を持っているかどうか…ということです。
※サイズの型紙を作る人をパタンナーと言いますが、アパレルの中では高給取りと言われています。
わずかな差の積み重ねがその服の雰囲気を決定するため、
そのブランドのイメージを決定する重要な役回りだからです。
「このブランドの服はなんか肌に合うな…」という場合、
パタンナーが想定している体型とその人の体型が近い、
あるいはパタンナーの感性とその人の感性が近い、と言えます。
また、デザイナーが「新しくこの柄で服を作りたい」となった場合には
”デザイン(柄)の型紙”を作らなければいけません。
「この柄は弊社のオリジナルなんですよ」というセールストークがあった場合、
その商品の価格には”柄の型紙代”が反映されていることもあります。
ただ、どちらの型紙も1度作ってしまえば使い回しすることもできます。
サイズ展開や色違いの商品が作れるのはこの為です。
【アークのスーツは?】
縫製(工程数)→全ての価格帯で180以上(デザインによって増える為、”以上”となります)
サイズの型紙→その方の体型や好みに合わせて数種類の型紙を使っていますが、
そもそも自社で保有している工場がある為、特殊な体型の方に関しては1から型紙を起こすこともあります。
(体型によって割増料金はありません…が1から型紙を起こすのは割に合っていないです笑)
(というかこの規模の会社で自社工場があるのがちょっと普通ではありません笑)
デザインの型紙→下の画像がアークでできるベーシックなデザインですが、
これに載っていないものもできたりするので、ご希望のデザインがある場合はご相談ください^^
そんなところで、また次回